みなさんおはようございます!こんにちは!こんばんは!
RN:箸くんの側にはいつもラーメンこと、はしくん先生です!
今回は、自分が所属している研究会で学習している「総合的な学習の時間」についての記事を書かせていただければと思います。
では、まず私からみなさんに聞いてみますね、、、、
総合的な学習の時間ってみなさんは何をイメージしますか!!!!!
シーン…..
はい、これが現状だと思います。
勿論、熱心に研究や実践に励まれている方もたくさん知っていますので、失礼にならない程度に書こうとは思っていますが、正直何をやってよいかわからないと悩まれている方や総合的な学習の時間なんか廃止してしまえ!!
と思っておられる方は少数派ではないと思っています。
僕は、初任の頃2年生を担任していて、生活科の時間が1学期は本当に苦痛でした。
それは、理由も明確で、
何をしてよいかわからなかったからなんです。
私は、当時現在の勤務校にいらっしゃった指導教諭の先生に声をかけて頂き、今の研究会に在籍しています。感謝しかありません。
話を戻します。
では、業務内容も多く、働き方改革が叫ばれている昨今ではある中で、どうして「総合的な学習の時間」が大切なのかを個人的見解で書かせていただきたいと思います。
探究的な考え方の育成
令和の時代に入り、日本の教育では「探究」の言葉がとても使われています。
「探究的な学び」なんてみなさんよく聞きますよね。では、探究的な学びとは何なのかざっくり書いていきたいと思います。
総合的な学習の時間の学習指導要領解説に書かれている探究的な学習の流れはこちらになります。
ここに書かれてある図はみなさん1度は見たことがあるのではないかと思います。
課題の設定
実際、総合的な学習の時間の中でここが一番の肝と言われています。
他教科でも言える事だと思いますが、単元の最初で掲げるゴールや学習問題(私は大めあてと読んだりもしています)が曖昧だと、子ども達は何を目標に進んでいけば良いか分からずもどかしい授業が続いてしまいます。
では、唐突な課題や問題が目の前にやってきたときはどうでしょう。私は知識不足な身なので、大きなことは言えませんが、いつも算数の教科書の問題に違和感を感じてしまいます。
教師「教科書の○○ページを開けてください!」「では、問題を書きます!今200円持っています。50円のせんべいを買ったら、、、、、」
など、何も考えず教科書に沿って問題や課題を提示すると、子ども達からすると今日はこの問題を解くんだな~程度の意識の下で、教師➡子どもへのトップダウンの受け身な授業になってしまいます。(来年度は算数に力を入れて取り組みたいと思っています!有識者の皆様教えてください!)
総合的な学習の時間も同じで、課題を教師側から与えるにしても、「材との出会わせ方」を丁寧に考えていく必要があると感じています。
特に総合的な学習の時間は他教科と違い、年間70時間の時間を使って、自分たちのゴールに向けて学習を進めていきます。
ここで大切なのは、学期ごとに学ぶ対象をすぐに変えないことだと思っています。
探究的な学びは、小さなサイクルが何度も何度も積み重なって、少しずつ子ども達に大きな力がついていきます。
学期ごとに探究する材を変えてしまっては、子ども達の資質能力は高まっていきません。
1つの材とじっくりと向き合い、子ども達と共に悩み、探究のサイクルの中で浮かび上がってくる課題に対して、ゴールに向けて進んでいくことが大切です。
そのため、まず先生方には子ども達と学びを深める、「探究的な学び」への課題を見つけてもらうことが大切です。
是非、4月から始めてみてください!!!
なんて厳しいんですよね(笑)
新クラスになっていきなり総合的な学習の時間を始めると課題や材が決まっていないまま、もしくは、曖昧なままの見切り発車になってしまいます。
あくまでも個人的な考えですが、総合的な学習の時間は最初の2か月間は行わなくて良いと思っています。
ですので、自分も学習のスタートは6月から始めました。
そこまでの2か月間(4月、5月)で学習材を集め、昨年度の学年担当から材に関する情報の引継ぎ、学習に欠かせない本物(専門家、プロ)との単元の立ち上げを進めていく事が大切だと思っています。
学習の肝である「課題の設定」を充実させるための一つのコツは、
情報の収集
さて、課題を設定して総合的な学習の時間を進めよう!として時にまずやってくるのが、「情報の収集」です。ここは、安易に扱われがちですが、これからの教育に求められている能力の一つである、「何を学ぶか」「どのように学ぶか」につながってくると思っています。
ここ数年で各自治体では、一人一台タブレット端末が配付された自治体が多いと思っています。(まだな自治体の方、、、、すみません。)
この情報収集では、タブレット端末を使用する絶好のチャンスなのです。学習指導要領解説にもこのような記載がされてあります。
整理・分析
実践を進めていく中で、浮かび上がってくる課題に対して情報の収集を行うわけですが、集めた情報を分類別に分けたり、順位付けをしたりをこの「整理・分析」のサイクルの際に行います。
「整理・分析」を行う際には、思考ツールが相性が良いとされています。
では、思考ツールとは何かということですが、メジャーなもので言うと、ベン図やXチャート、Yチャートなどといったところでしょうか。
しかし、言葉だけ言われても何のことやらさっぱりわからない人もいると思います。ですので、メジャーなものを下に載せようと思います。
【ベン図】 【ピラミッドチャート】
【Xチャート、Yチャート】
このように思考ツールと呼ばれるものは、教育の現場の中で数多く出回っています。中には思考ツールについての本も出版されていますので、一度手に取ってみても良いかもしれませんね。
まとめ・表現
では、総合的な学習の時間の「まとめ・表現」では、何に意識するのかを個人的な視点で書きたいと思います。
一般的に言えば、「まとめ・表現」の時間で求められるのは、学習の中で学んだことの言語化です。要するにアウトプットすることだと思います。
言語化する手段としては、他教科でも行っているであろう手法で大丈夫です。(新聞、ポスター、報告書など)
また、報告会や発表会なども一般的に行われている事かなと思います。
しかし、総合的な学習の時間の「まとめ・表現」で、発表会がベースになりすぎていると児童も「また、発表するの。」などと言った、少し悲観的な声が上がる可能性もゼロではないと思います。
大切なポイントは、「何を伝えるか」「どのように伝えるか」「誰に伝えるか」だと思っています。
「何を伝えるのか」では、とにかく伝えたいことをはっきりとさせましょう。難しい場合は、学習のサイクルの一つ目「課題の設定」で設定した課題(見出し1を参照)のゴールについてで良いと思います。
「どのように伝えるのか」では、発表会という抽象的なものではなく、ポスターセッションやプレゼンテーション、何か作成物がある場合には展覧会や展示会など様々な形での表現が可能です。ご自身が行っている総合的な学習の時間と照らし合わせて柔軟に行っていただければと思います。
プレゼンテーションでは、実際にプレゼンテーションソフトウェア(パワーポイントやGoogleスライド等)を使いながら作成し、授業の中で協力をしてもらう方へのプレゼン資料(例えば、お弁当のメニュー作成の際に手伝ってもらうお弁当屋さんへ)を作成し、実際にプレゼンをしてみるなんてのも挑戦をするには、良いかと思います。ご参考までに。
「誰に伝えるか」では、その名の通り、学びの成果を誰に伝えるかです。参観日で保護者に伝えるのか、地域の方なのか、SNSを使って全国の人へ!なのか。本当に様々です。自分たちの立てた最終ゴールに向けて学期ごとにスモールステップで広げていくのが良いのかもしれません。
例えば、私が現在行っている実践では、
1学期⇒調べた地域の魅力を校内発表会の際に全学年に向けての動画を作成し発表 2学期⇒地域の川から捕ってきた魚たちを水槽ごとに分け、校内に展示(現在も進行中) 3学期⇒地域の水族館への展示+学習課題についてのまとめた物も水族館に展示+地域広報誌への掲載を依頼する。
などを計画しつつ、子ども達の声と合わせて進められれば良いなと思っています。
新型コロナウイルスの脅威もあり、実現がどこまでできるかもわかりませんが、ある程度のゴールラインが決まっていることで、慌てずに対応することもできます。
僕が個人的に感じていることは、「まとめ・表現」を派手にする必要性は決してないと思います。
あくまでも、学習のサイクルの中での通過点です。
ここの「まとめ・表現」で得た事や感じたことが、次の「課題の設定」に活きてきます。
何をすればよいか悩んでいる人は、背伸びをしすぎず、簡単なまとめを行うだけでも良いと思います。広げたものを収束させる。収束させたものをまた広げていく。この連続です。
まとめ⇒振り返り⇒課題の設定⇒、、、、という流れを意識しておけば、気持ちも楽かなと思いますので、少し意識してみてください。
おわりに
自分はまだ、総合的な学習の時間のことについて多くの事は知りません。
研究会に所属し、学んだことを基に実践⇒課題を共有⇒振り返り⇒実践、、の繰り返しです。それでも、自分の学校には前向きに総合的な学習の時間に取り組む先輩方や同僚の先生がいて、相談する仲間がたくさんいます。
総合的な学習の時間の充実に困っている多くの先生方に共通しているのは、「学び合える環境」がないことだと思っています。
今の時代にはSNSがあります。困ったこと、悩んだことがあればSNSなどを通じて学びを深めていきましょう。色んな出会い方があります。
自分が変わりたいと思うのであれば、動くしかありません。
僕は、分からない、、、と悩んでいた初任時代に声をかけてくれる先輩の先生がいました。本当に今思うと幸せなことだなと思っています。
是非、悩んでいる皆さんの為にも「総合的な学習の時間」についての記事を書いていきたいと思います。
もし、総合に困っている先生。変わりたいと思われている先生方がいらっしゃいましたらTwitterのDMリプライでも、この記事へのコメントでも何でもいいです。ご連絡ください。何か力になれればと思います。
長い記事になりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました!ではまた次の記事で!
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